趣味の、長期ゆるゆるインタビュー企画です。 


by moriko_2011

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【会社の上司・M部長】【2年目】 突然ロン毛になった理由について聞いてみる(3/3)

森:関西に行って、「小娘、何しに来た?」って感じですよ。

M:お客さんと一回関係つくるまでがすごい大変じゃないの?大変っていうかつくれないよね?

森:うん。人にもよるかもしれないですけど、東京ってわりと「仕事は仕事」って一線ひくじゃないですか。お客さんによるのかもしれないですけど、関西だと初回の打ち合わせとかでも冗談とか言い合ったり。東京だったらけっこうお客さんと仲が良くならないと、そういうのってあんまりないじゃないですか。でもしょっぱなからこうどんどん行く感じに最初ドギマギしました。

M:ああ。だってそんなの慣れてんじゃないの?大学時代、京都にいたんだから。

森:でも実際に社会人として仕事の仕方を覚えたのは東京ですもん。基礎として染み付いてますよ、やっぱり。(半年経って関西での仕事に)少しは慣れてきたかなって感じです。

M:でもダメだよ。

森:え?何がですか?

M:「もう二度と戻ってくるな」って言って送り出したんだから、うちの部署には戻さないからね。

森:大丈夫ですよ!(笑)。どうにかやってますよ!でも、異動してから今まで温室な環境で大事に育ててもらったんだなーって思いました。

M:温室っていうか、森さんが配属される前に「新人は全員が育てるんだ。アドバイザーだけじゃない」って部のメンバー全員にメールしたんだよね。って。まあ、どこまで浸透してたかわかんないけど。まあでも、育て方はあまかったね。

森:そうですか?あまあま?

M:あまい!一度も泣いたことないだろ。

森:笑。私、部署のみなさんもですが、Mさんには本当に感謝してますよ。関西支店に行ってから特に感謝しました。異動させてもらったいきさつとかを後から聞いて。

M:感動秘話だからね(笑)。

森:あと、関西支店に行って営業と制作の兼務になって、再販案件とかで、あまり動いてくれない親会社の営業さんとかと仕事をして、あ、もちろんすごくデキル営業さんもいるんですけどね。女性はちゃんと(特に年上の)男性に動いてもらうように仕事しなきゃだめなんだなと思いましたよ。ちょっと反省しました。

M:ああ、それは別に男女問わずじゃない。みんながみんな同じじゃないからね。
女の人は比較的「営業は営業!みんな同じ力を持ってないのはおかしい!」って発想に行くんじゃないの。「あの人はダメだから一緒にしたくない」とかね。ある意味一緒に仕事したくない人もいるけど、

森:それでも一緒に仕事をせざるを得ない人もいますからね。

M:せざるを得ない人とどうつき合うかだよね。

森:だからうまいこと動いてもらえるように段取ったり準備したり…って小娘にこんなことを思われてるの相手も嫌だろうなって思いながら仕事してるんですけどね。意図が見えないようにがんばろうって。

M:おかしい仕事をする人はお客さんだって気づくんだよ。だからこっちがちょっとプラスαな仕事をすると、対比効果でもっとこっちを向いてくれる。それを利用したほうがいいと思うよ。自分の負担が増えるけど、このちょっとおかしい仕事をする人がいるから自分はプラスαで評価されてんのかなとか。なにこれ、俺、説教モードになってんのかな。大丈夫?

森:大丈夫ですよ(笑)。

M:そこがね、分かんない人は分かんないんだよね。そうするとお客さんにも好かれない、自社の営業とも確執が強まる。

森:営業さんとかがあまり動いてくれない人だとして、「こっから先はそっちの仕事でしょ!」ってわかってるんだったら、それができるように適当にお膳立てして引き渡したほうが、トータルでみると余分なエネルギーのロスがなくて楽じゃんと思います。こんなえらそうなことを言って、私、見えてないものがたくさんあるんでしょうけど。

M:最終的には、この人に認めてもらいたいっていうお客さんに認められることだと思うよ。すべてのお客さんに認められようなんて思わないしさ、なかには変なお客さんもいるじゃん。そういうお客さんはいかにケンカせずに手を切るかだよね。そういうのをさ、全員に学んでほしいんだよね、OJTで。うちの部の僻地にいた人たちはさ、同じお客さんとずーっとつき合ってきて、まったく免疫がついてないから、ちょっと面倒くさいお客さんがいるとしゅん…としちゃうんだよね。

森:ちょっと話が変わって、制作部隊のほうが余裕がある感じがするんですよ。営業と制作だと。制作のほうが、お客さんのことを考えて細かいところまで対応できるなって。営業のほうが上っ面っていうかあくまで窓口。
で、自分が営業を兼務になってみてですけど、営業のお客さんの対応件数からすると、正直細かいところまで行き届かないんですよ。私の能力の低さのせいもあるんでしょうけど。ここから先は制作部隊に任せてるし、しょうがないかって割り切る。制作の人を信頼する。ただ関西の場合は制作が社内にいなくてそれが協力会社さんになるんで、どうなのかなこの対応?って思いながら仕事をしてます。

M:ああ。

森:だって、うちの会社より制作会社の人のほうが完全に信頼されてる状態で仕事を引き継いで、すっごいやりにくいですよ! 今、ちょっとはマシになってきたのかなー?なってるといいなーって感じですけど、それも若いオネエチャンパワーがなかったらどうなってるんだろう、これ?って。

M:ああ、私がおばさんになったらみたいな感じね。

森:20代が終わるし若いオネエチャンパワーが効くのはあと2年ぐらい?みたいな。年を取る前にきちんと知識と力を身につけてって思ってますけど。

M:うん。それはね、一理あるね。保険の営業とかでもおばちゃんが来るとシャットアウトモードだけど、お姉さん的な人がくるとなんか話聞いてみようかってなるじゃん。

森:笑。私、若づくりはある程度しておこうと思いました。Mさんは今、お仕事としてはどんな感じなんですか。マネジメントですよね。自分が制作とかはもうしないですよね。

M:俺が制作はしないじゃん。俺が客に認められたいと思っても部下の人たちがそう思ってくらなかったら空回りだよね。今までの俺の上司がそうだったけど、過去の人脈とかでこのお客さんに認められたいからってやってても下がついていかないと、「あなたはいいけど、あなたの部下たちはいまいちだね」みたいなことを言われて恥をかかされて撃沈みたいな。俺もそうだよね、俺が認められたいと思って「(部下の)彼にまかせますから」って無理矢理連れて行っても、その人がのってくれないと、破談、むしろ逆効果だよね。

森:そういうMさんの仕事イズムは最近どうなんですか?部内にしっかり浸透中ですか?

M:ダメだね!全然部内に浸透してないね!

森:私が入社したころとかはけっこう全体に浸透してたっぽいですよね。

M:うん。あのころが俺の考え方とかが一番浸透してた。考え方っていうか…まあ無理矢理だけど。こう思うっていうことをちゃんと言ってたし、それを理解してくれるメンバーが集まってた気がする。その後、組織変更があって部長になったぐらいから…まあ、俺がいけないけどね。ちょっと(現場から)離れたんだよね。

森:あれ、なんだったんですか?Mさん、部長になって周りへの接し方が突然変わりましたよね。

M:「部長っていうのはどうしたらいいの?」っていう迷いがあって。「俺が全面に出てたらマネージャーは育たないよね」って。まあ、いろんな人の意見もあったりして、「出過ぎ!」みたいなことも言われ。

森:上の人からそんな意見があったんですか?

M:「キミがいなくなっても成り立つ組織をつくんなきゃいけません」みたいなことを上の先輩方から遠回しに言われて、少しこう手をひいたんだよね。権限委譲か。そう、「権限委譲」っていう言葉がキーワードとしてガツンときたんだけど、「権限委譲をもっとしろ」って言われて。で、し過ぎたね。極端だよね。

森:笑。

M:まあ、口出ししなかったよね。イラっときても。

森:不思議な感じでしたよね。

M:でしょ? 現場に、下に降りてこないみたいな。

森:フラストレーションたまってそうだなぁと思ってました(笑)。それまでは、けっこう実務的なところも含めてMさんの目が行き届いている感じだったので。

M:権限委譲するにあたって最初はイライラして当然だみたいな話はされたしさ、いかにそれを転がすかってことだけど、まあ、失敗したね。むずかしい。今、派遣社員も入れると部下が100人ぐらいいるんだよ。場所もまだ一部は点在してるし、本当にむずかしい。「特定の人と仲良くするのもいけないのかなー」とか思ったり。

森:それ、いつぞや言ってはりましたよね。突然、飲み会に出てくれなくなったり。

M:とはいえ、慣れたメンバーがコピー機のとことかで話しかけてくるとまあうれしくて、ぺらぺらぺらぺらしゃべっちゃうんだよ。

森:笑。

M:で、白い目を感じるんだよ。「なんだ、お前は子飼いの人たちにはやさしいのか」って。勝手な俺の被害妄想ね。悩むっていうか模索中だよね。どういうキャラでいったらいいのかなーって。

森:なんかそろそろ吹っ切れたのかと思ってました。

M:そんなことないよ!どんどん悩みは奥へ奥へ。僻地のメンバーが本社に集結することによって。どうしたらこういう人たちと融合できるのかなって、そういうことばっか考えてるよ。どうしたもんかね。キャラは悩ましいんだけどさ、でも仕事ってダメ出しされてなんぼじゃない?

森:まあ、うちの会社だと言ってくれる人自体あんまりいないですからね。

M:でしょ?俺はダメ出しされて学んできたよ。担当のころ、飲み会で主任の悪口を課長に言った訳よ。そしたら「直属上司の悪口をどうして俺の前で言うんだ!」みたいなことをさんざん言われて、ショックだったのね。話を聞いてほしくて言ったんだけど、今思うと、まあ言い方が悪かったかな。本当に話を聞いてほしかったら、ちゃんと場を用意して「我慢できません」ぐらいのことを言うべきだったのに、酔っぱらった勢いでただのグチをがーって言っちゃった。で、課長にきついことを言われてしゅん…となったけど、今は言われて本当によかったと思うしね。
なかにはマイナスのものもあるよ、俺が上司になったら絶対言わないってことを言われたこともあるし。でもそれは貴重だと思う。当時、大嫌いな上司がいっぱいいたんだけどさ(笑)、今思うとすごい感謝してるよね。「あなたがいたから、俺は同じ轍を踏んでない」みたいなさ。でも、もしあなたがいなかったら、俺も同じことを言ってたかもしれない。だから説教してくれる人をありがたく思えと。言われたそのときはイライラするかもしれないけど、長い目でみると、「あの人にあんなこと言われてよかったな」って思うよね。

森:言うのにもパワーがいりますしね。

M:もちろんもちろん。パワーがいるけど…いや、節操のない人はパワーなんかいらないよ。まったくそんなこと考えてない人は言いたい放題だよ。

森:でも私、あんまり会ったことがないですよ、そういう人。幸運なのかもしれないですけど。

M:幸運じゃないよ。今、やさしい人ばっかだよ。そこが森さんにとってプラスなのかマイナスなのかわかんない。

森:あ、関西に行ってからお客さんで1件ありましたけどね。

M:ああ、お客さんかもね。社内的には、パワハラとかいろんな背景があってさ。なかなかできないからね。

森:社内的には、自分はすごく気を使われてるなって思いますよ。

M:気を使ってるよ! 俺だって気を使ってるよ! 俺だってさ、「おい、森!」って思ったことが何百回あるか。

森:あるでしょうねー(笑)。

M:あるよ!(笑)。お前百年早いよ!みたいなこと普通に言ってたよね。だけど、そこは「これ時代かなー世代かなー」と思ってぐっと我慢して。

森:笑。

M:だけど、俺の上司とかもたぶん「時代だなー世代だなー」と思って言わなかったことがいっぱいあるんだろうなーと思う。それでも我慢できなかったことを言ってくれてたのかなとか。わかんないね。でも、言いたいことを言えるキャラをつくるっていうのはひとつテクニックだよね。俺は今、それができてないんだよね。

森:今はあんまり言わないキャラなんですか?(以前はけっこう言うことは言っていたような…)

M:言わない。部下が「すみません」って謝ってきても、「まあいいよ」って。言ってもせいぜい「繰り返さなきゃいいよ」って。

森:なんだか変わりましたね。

M:心の中では違うよ。そこはぐっとおさえて「まあ、次は気をつけましょう」って。
俺が本当にやりたいことはね、前のインタビューでも言ったけど、今のうちの会社でいうマネージャーだよね。

森:部長じゃなくて。

M:10人の部下で半期で1億円を売り上げようっていうグループが一番幸せ。

森:その規模って、一つの会社だった場合も成り立つんですか?

M:10人で1億円?たぶんそんな会社つぶれるよ!今のうちの会社のなかでそういうポジション。失敗もありつつ成功もありつつ文句も言いつつ言われつつの10人。固定メンバーじゃないよ、出入りはあるよ。送別会もやって歓迎会もやっての10人。それぐらいが一番いい。自分のやりたいことが一番できるよね。
役職がついて手を動かせないっていうジレンマに陥ると、手を動かしたい本当に優秀な人はたぶん転職していくんだろうね。だけどさ、家庭があるとかさ、あと何年はがんばんなきゃいけないみたいなのがあると「いやいや、そんなリスキーなことはしちゃいけない」って。

森:でも、Mさん、少し前に他社からのスカウトがあったんですよね?

M:スカウト?よく知ってるね。

森:だってMさんが自分で言ってはりましたよ(笑)。

M:その話した?あれなんでなんだろうね、それ以降ないけどね。「あなたのことを推薦してくれる人がいる」みたいな話だったかな。インチキくさいけど。実は俺、新入社員のころにも同じような話があったの。

森:へー!

M:会社入って1年目に。まあ当時バブルじゃん、どこの会社も人が欲しいんだよね。「あなたのことをすごく買ってくれてる人がいて、今の会社じゃ彼はもったいない、転職させたいって言ってるけどどうか?」みたいな電話がかかってきて、びっくりしてさ。当時、課長にその話をしたの。そしたら「お前、アホか?」と。「新入社員のペーペーのお前に誰が何を期待するんだ?」みたいなことをさんざん言われて、「少なくとも俺はお前にはまったく期待していない!期待してくれる人がいるんだったらいいんじゃないの、その話?」って言われて突き放されたのね。俺、深く考えずに軽く言っちゃったのね。世間の話題としてこんな電話があったって。そうしたらもう、こき下ろされたよね。「お前なんかいつだって辞めていい」って言われてさ。「ああ、そんな風に思ってたの?」って思ってすごい傷ついたけど、今思うとすごい感謝だよね。当たり前だよね。今思うとその電話はインチキだよね。

森:わかんないですよ。

M:真偽のほどはわかんないけどさ。「(自分を推薦してくれてる)その人誰ですか?」って聞いたんだけど、「いや、教えられない」って。俺ね、それ会話を全部録音したの。電話があった話を課長にしたとき、録音したのを聞かせたの。さんざん説教くらった後に「こういうしたたかなところはすごい。お前やるなぁ」みたいなこと言われた。

森:笑。

M:俺、本当いい先輩に恵まれたよね。そういう風に、さんざんこき下ろされてしゅん…となったところを救ってくれるみたいな人とか。当時は傷ついたけど、今思うとそんなこと言ってくれたことをすごい感謝してるよね。「人に恵まれてるなー」と思ったエピソードのひとつ。あ、今日ちょっといいこと言うけど、

森:笑。なんですか。

M:そういう思いをいかにするかだと思うよ。「俺はラッキーだわ、人に恵まれてる」そこじゃない?

森:そうですね。

M:幸せの基準は人によるけどね。俺は「この人に会えてよかった!」っていうのが何人いるかが基準の一つだよね。これ、書いといて!

森:今年の名言(笑)。

M:いい人悪い人含めてね。悪い人も含めてだよ。俺、こういうやつは絶対許せない!俺はこうはならない!みたいなのも含めて。

森:あります?そんなの。

M:あるよ!さっき言ったじゃん。俺の悪口ばっか言ってるやつとか(笑)。今はもうね、お互いの気持ちがわかって、お互い何も言わずいいポジションにいる。お互い思うところはあるけど、言わない。

森:Mさん(笑)。

M:俺は森さんに(仕事で)嫌な思いをもっとしてほしいんだよね。

森:なんでそんなにSなんですか(笑)。

M:むかついて眠れないぐらいの思いをもっともっとしてほしい。

森:人生経験ですしね。最後に、今の(ロン毛の)髪型、気に入ってます?

M:いや、短いほうがいい。これアスリートじゃないもんね、この髪型。

森:短髪のが絶対いいですよ!

M:たださ、おじさんはやっぱみんな(髪)短いよね。おじさんでロン毛はそうそういない。ロン毛がいたとしてもちゃらい。

森:うさんくさい!

M:そこを解決したいよね。いい年してロン毛なんだけどかっこいいみたいなところを目指してんだけど、佐藤浩市みたいな。

森:はい(笑)。

M:でも次のインタビューのときはたぶん短髪!


この日、ダイエット中と言いながらメンチカツを頼み、最後にポテトサラダと焼きそばをオーダーしていたMさんへのインタビュー中、私はずっと「短髪のが絶対いいですよ!」と繰り返していた気がします。

このインタビューの後、しばらくしてMさんはさわやか短髪姿に戻りました。そして、このインタビューを書き起こすまでの2年のあいだに、私ははじめて会社の仕事が嫌で泣きました。誰かに泣かされたというよりは、自分の仕事のありかたが嫌でみじめで泣きました。Mさんが期待していた社内の給湯室ではなく、大阪環状線の電車内で号泣です(笑)。この記事を書いている今は、それを乗り越えようとしている過渡期が続いている状態だと自分では思っています。

というわけで、3年目(2013年)のインタビューはすっ飛ばしてしまいましたが(申し訳ありません…)、無事に復活しましたのでひきつづきよろしくお願いします!
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by moriko_2011 | 2014-08-18 07:16 | 02_元上司のMさん

【会社の上司・M部長】【2年目】 突然ロン毛になった理由について聞いてみる(2/3)

M:こないださ、ふとしたことからAKBの映画を観たんだけど。いいよ、あれ。観な!泣ける。

森:笑。薦められた!

M:泣ける、あれは。俺はAKBをおっかけてはいないけど映画を観てね、見直した…まではいかないけど、これは歴史だなと思った。

森:甲子園に近いものがありますよね。10代のあの頃をすべて捧げるみたいな。

M:それ、いい例え。ドームコンサートのドキュメンタリー映画なんだけど、泣けるよー。今年一番泣いたね。秋元康がいいんだ、また。俺、秋元康に感動したのかな。すばらしいね、あの人。

森:ぼろ儲けですかね。

M:儲けてるのは儲けてるんだけど、やっぱり経営者とかリーダーとかいう視点で見るとすごいなと思って。うちの部が一番女性率が高いから参考にしなくちゃと思って。

森:笑。

M:本当に多いんだよ、他の部に比べると。そこがまた運営を難しくしてるとこのひとつなんだけど。

森:そうなんですか?

M:女の人はレールが見つかると一直線に走るからね。

森:シューンっと。

M:別に男女差別じゃないけど、そういう傾向があるね。

森:(そうなの?)Mさん、けっこうわりと(仕事において)女性は男性はって言わはりますよね。

M:言うね、俺ね。これ男女差別につながっちゃうのかもしれないけど。

森:そんなに違うもんなんですか。仕事してて。

M:男と女で全然違うね。

森:それは昔から感じていたのか、マネジメントするようになってから感じたのかどっちですか。

M:マネジメントするようになって感じた。女の人はむずかしい!

森:笑。そうなんですか。気分にムラがあるとか?

M:気分っていうか…よく話題になるのがさ、自分がその仕事好きかどうかでいろんなことを決めちゃうから。

森:男性は違うんですか。

M:(女性は)グループのためとか、リーダーとしてとかそういう視点が少ないかなって。全員が全員そうじゃないよ。

森:ふーん。

M:あと、相手が男だったら、なさけない仕事してると「お前、男のくせにみっともなくない?」とかふつうに言えるんだけど、女の人にはそんなこと絶対言えないじゃん。「あなた、こんな仕事の仕方してたら社会人としてみっともなくありませんか?」って心の中で思ってたとしても、(女性には)言えない。

森:えー!なんで。

M:それはパワハラだよね。すぐ通報されちゃいそうで。

森:(男性にもパワハラじゃ…そして「男のくせに」はセクハラじゃ…(笑))男性に言うんだったら女性にも言えばいいのに。

M:(女性だと)そういうこと言うと、力のある人でも機嫌を損ねてこちらの言うことを聞いてくれないとか。裏で女子会とかやって、俺の愚痴をふれまわるとか。そういう誰かの愚痴とか評価に影響を受ける人が多いよね、女の人は。芯のある人はいいけど。

森:女性は、自分なりの評価が確立されてない人が多いってことですか。

M:…(しばし、沈黙)

森:言葉を選んでいる(笑)。

M:言葉を選ぶと…俺は女子会が嫌いなんだよ!

森:笑。まあ、(私も含め)女子って年齢じゃないですしね。

M:前、「ああ、この部は終わったな」って思った瞬間があったんだよ。それは、ある人が中心になって女子会をやってるっていうのを聞いて。女子会が発展して、次に女子会に呼ばれる無難な男子、呼ばれない男子が出てきて、そこで俺は「ここの部署は終わった」と思った。「(仕事とは関係のない派閥っぽいものができてしまう)こういう感じになっちゃったのは、やっぱり俺、何かがいけなかったなー」って思ったね。

森:笑。そんなことがあったんですか。

M:うん。女性のパワーってね、いまだにどうしていいのかわかんない。全員が全員じゃないかもしんないけど、(女性は)表側は仲良くしてんだけど、実際はギスギスしてるみたいな。

森:うちの会社は女性のギスギスってそんなにないと思いますよ。

M:いや、あるある。あるんだって。

森:あるんですか。私はわかんないですけど。女性も群れずに個人プレーみたいな人が多いと思ってます。

M:個人プレーな中でも共同でやんなきゃいけないところがあるじゃん。そういうときにギスギスしてる。というか、女の人は基本個人プレーだよね。

森:いや、わかんないですけど。

M:女性の管理職が少ないのはそこなのかなって。表面上は合わせるけど、根本にグループのためとか、リーダーとしてとかそういう視点が少ない。どうですか?女性のマネージャーとかがいないのはなんでだろう?って。うちの会社だけじゃないよ、世間一般見てもそんなに多くないよね。

森:社会進出が遅かったからじゃないですか?

M:うーん、それだけかな。

森:あと、気分にムラが出るのはしょうがないでしょうね。

M:笑。気分にムラが出るのは男だってそうだよ。

森:でも、身体的にどうしても出てしまうじゃないですか。

M:それはしょうがないよ、わかるよ。男だってさ、二日酔いになったらさ、気分にムラが出るもん、次の日仕事できない。

森:いや、だって自分の意志とは関係なく月イチで定期的にやってくるんですよ、そんなのが。

M:そうだけど、それが理由でマネージャーになれないの?

森:原因の一つとしてあると思いますよ、気分のムラ。だって意味分かんなくないですか?ダーダー血を流しながら仕事するって。

M:まあ、でもよくできてるよね。不思議だよね。

森:会社行きたくないわー…ってなりますよ。女性の場合、気分にムラは自然現象としてどうしても出てしまうので、って何の話をしてんだって感じですね。

M:いや、この話、大事。最近の悩みのひとつはそれだもん。部下に女性がいっぱいいるけど、どうしようって。

森:だって(個人差はありますが)月の半分以上はだいたい気分悪いんですよ。

M:え、半分以上?!(笑)

森:(個人差はありますが)その前の1週間とかも本当に気分が悪いですし、真っ最中の1週間ぐらいは最悪だ!って感じですし、そうしたら、4週のうち半分。半分しか快適な状態がないんですよ。情緒不安定になるし、私は月の半分は自分のことを気がふれていると思ってます。

M:男だったら、昨日飲み過ぎちゃってさーって言えるけど、女の人は言えないもんね。女の人同士は言えるかもしれないけど。

森:そりゃあヒステリックにもなるわと思います。そんなイライラしてるときに、横で男の人がなめた仕事してたら余計にイラー!ってくるんじゃないですか。

M:それをね、(なめた仕事に関しては)はっきり言えばいいんだよ。男の場合はたぶん言うんだよ。で、ケンカになっちゃったりとかもするけど。女の人の場合は、言わずにためて、

森:まあ、あんまり言わないですね。通常モードだったら流せることかもしれないし、そういう状態で誰かに意見すると大抵ろくなことがない。

M:でも言わずにためるけど、言う場があればばーって言うし。名前は出さないけど、とある人が俺の悪口をもうあっちこっちで言ってるっていう情報を耳にして、

森:笑。

M:その人にメールしたの。「あなた、私の悪口をあっちこっちで言ってるみたいですが」

森:メールしたんですか!(笑)

M:「賛同できる人には言ってください。相手が賛同してないなと思ったら、相手も気分悪いだろうからやめたほうがいいですよ」みたいな。

森:それ、いつごろですか?

M:いつだろ?もうけっこう前だよ、1年とか2年前じゃない。そうしたら返事がきたよ。「部長という立場にありながらこのようなことをメールするのでしょうか」みたいな。

森:なんですか、そのバトル(笑)。

M:返事しようかと思ったけど、もう放っておいた。でもそれ以来ね、いろいろ周りに聞くと俺の悪口は言ってないらしい。

森:いやー、こわいこわい。

M:まあ、嫌なんだよ。陰でごちゃごちゃ言われるのが。そのメールにも「許せない部分があれば、直しますからはっきり言ってください」って書いた。

うーん、働く姿勢として、男性と女性で性質的に違うところがあるのかなぁ?小娘にはあまり実感がわかないなぁと思ったところで、その3へと続きます。
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by moriko_2011 | 2014-08-18 07:14 | 02_元上司のMさん

【会社の元上司・M部長】【2年目】 突然ロン毛になった理由について聞いてみる(1/3)

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M部長の1年目のインタビューはこちら。
「会社での出世について聞いてみる」
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コンプレックスのライブの話からはじまり、会社の仕事や出世のあれこれについて伺った元上司・M部長への1年目(2011)のインタビュー。あっという間に1年が経ち、2年目(2012)のインタビューです。

ということで私が関西に転勤になって半年ぐらい経った2012年8月のある日、新橋駅でM部長と待ち合わせると、さわやか短髪だったはずの部長はなぜか中途半端なロン毛で現れました。ひさびさの再会でテンションが上がったのと髪型への違和感で、今回のインタビューは新橋の飲み屋でひたすら飲みながらほぼロン毛へのつっこみで終わってしまった気がします!
(というわけで、またもや2年も寝かした記事をお届けします。すっかり熟成して発酵気味です…)


森:髪型変えたのはなにかきっかけがあったんですか?

M部長(以降、M):あー、だから、

森:イメチェン?

M:まず!これから俺は、髪の毛は、決して、増える方向にない!

森:笑。はい。

M:抜けるか白髪になるかどっちか!

森:はい。

M:って考えたときに、人生最後のロン毛に挑戦しようかなって思ったの。それがきっかけ。

森:人生最後のロン毛に!え、今までロン毛だった時期があるんですか。

M:あるある。10年ぐらい前はもっとすごい長かったよ。

森:えー、意外!でも短髪のが似合うって言われません?

M:…どうかなー。誰も何も言わない。

森:好みの問題かもしれないですけど。

M:ああ、そうだね。俺、(髪)短くしたときのほうがほめられるかもね。

森:うさんくさいですよ、Mさんのロン毛。(←大変失礼)

M:まあね、ちょっとチャラいよね。最初は「キムタクみたいにする」って言ったんだけど、

森:(美容師さんに)止められました?

M:「ちょっとやり過ぎじゃないの」って言われて、雑誌でサンプルを見せてもらって今の髪型に。これ、まだ伸ばしてる途中なんだけど。ちなみに次の髪型も決まってて、それ見せてあげる。(iPadでさらなるロン毛の写真を見せながら)これ、これで行くから。

森:攻めますねー。Wさん(←インタビューをさせてもらっている会社の先輩。デキル人で、Mさんの部下)が産休から復活したら絶対つっこみが入りますよ。

M:そういえばなんか、(産休中のWさんから)メール着たんだよ。「森さんのインタビュー記事を見ました。そしたら会社に行きたくなりました」みたいな。

森:へー!うれしいですね。

M:またさ、そのメール笑っちゃうんだよ!もう大爆笑だった、俺。「ひさびさにMのことを思い出しました。」って書いてあって。「さん」が抜けてて。

森:笑。

M:速攻で返事書いて、「なんだよ、呼び捨てかよ!」みたいなさ。そしたら「すみません、何度もチェックしたのにミスりました」みたいな(笑)。

森:業務からしばらく離れてるから(笑)って。

M:おもしろいんだよ。最初、すごい丁寧な文章で「ごぶさたしております、お元気ですか」って始まってるのに、いきなり呼び捨て(笑)。

森:Wさん、狙っているのかもしれない(笑)。

M:ちょっとさ、今日は何をテーマに話すんの?

森:今年は実は何にも決めてなくて。あまりに衝撃だったんで、もうとりあえず髪型の話題でいっかって今思ってたんですけど。Mさん、この1年で何か変わりました?

M:1年間で?それはちょっと2軒目で語ろうか。…1年で変わったかもね。

森:あっというまですね、1年。

2011年の夏~2012年の夏の1年で変わったことと言えば、2011年の12月にWさんが産休に入ったこと、2012年の1月に私が関西支店に異動になったこと、その後、拠点が点在していたMさんの部署のメンバーが本社のワンフロアにほぼ集結したこと、その他、人の入れ替えがこまごまあったことぐらいでしょうか。

M:いやー、俺ある意味ね、最近ちょっと病んでるかも。4月ぐらいからね、いろんな人に言われる。「Mさん、ちょっと病んでるかもしれない」って。

森:え、それは髪型…(がよくわからないことになっているから?)

M:笑。髪型の変化とともに。心境の変化があるからこれなんだろうね、うん。

森:はー。でも(業績の)数字的には絶好調なんじゃないですか。関西支店で端から見てるぶんにはですけど。

M:まあ、それは俺の経営手腕が…ってそんなんないんだけど(笑)。

森:笑。病んでるんですか?人知れず。

M:1年前はね、うちの部署はまだ拠点が点在してたんだよね。まあ、でも難しいねー。メンバーをごそっと本社に異動させてきたけど、人はかんたんに変わらないねー。

森:部署のメンバーが集結してどうなんですか?

M:俺は自分の目標をひとつクリアしたわけよ。僻地の閉ざされた職場でずっと同じお客さんと仕事してきた部署のメンバーを、本社に連れてくる。まあうちの本社も立地としては僻地だけど。

森:いちおう、東京23区内(笑)。もともと本社勤務のメンバーと異動メンバーがいますけど、部内で交流はけっこうあるんですか?

M:(さあて?という顔をしながら)まあ、みんな人に興味ないんだなと思うんだよ、見てて。わかんない。

森:ほう。

M:だから、「なんかおかしいな」って思いだしたのは本社のワンフロアに部署のメンバーが集結してからだよ。「なんかこの部はおかしいんじゃないか?」って思いだして。(業績の)数字はいいから誰も何も言ってこないけど。

森:(業績の)数字見てたら、完全にMさんの一人勝ちって感じですもんね。あ、そんな話すんなよって顔ですね。

M:そうなのかなー。

森:いろいろ実ってきてるんじゃないですか。

M:まあ…少しずつね、少しずつだけど、進歩はしてると思うよ。

森:髪の毛も少しずつ伸びて。

M:髪の毛も伸びて。数字をあげられる人たちが揃ってるっちゃあ揃ってるんだよね。でも「みんな本当に楽しいのかなぁ」とか「うちの部でよかったなぁとか思ってんのかなぁ」って。いや、たとえばね、森さんも知ってるような昔から一緒に仕事してたメンバーとはふつうに話すんだけど、それ以外の人たちはなんかこうほら…

森:殿!みたいな感じなんですか?

M:なんつーのかな、打ち解けないね。だから「俺、裸の王様なんじゃないか」ってときどき思うよね。

森:あれだけ数字を上げてたらそれはないんじゃないですか。

M:いや、なんだろ、その、人間的な部分でね。人間関係のおかしな感じがね、ずーっと違和感があって。俺も本社に来る前は僻地勤務だったんだけど、そこにいたころさ、すごい浮いてたの。

森:言ってはりましたね。部下とはわりと距離が(あった)って。

M:「この人たちとは仲良くできない」と思って、だから本社に来たんだよね。嫌で。で、その当時の印象があるんだと思う。当時からもう話もしなかったし。過去にそういう人間関係ができてる人たちがばーっと部下として再び来て、本社に集結して。

森:「変わったって言ってもね、あの人」みたいな。

M:…。1年越しで変わったことと言えば、自信が少しなくなったってことかな。

森:え?Mさんの(自信が)?

M:もうね、負のオーラにやられてる感じ。去年は「負のオーラなんかもうぶっつぶす!」ぐらいの気持ちでいたけど、負のオーラを払拭できない自分がいて、勢いだけじゃだめだってのを思い知らされることが何度もあって。

森:この1年で。

M:うん。どうしたらいいんだろう?って。若手ばっかだったらがんがん突っ走るけど、うちの部署のメンバーってみんなある程度年齢がいってて、俺より年上の人も少なくないし、負のオーラ社員が多いじゃん。

森:負のオーラ社員(笑)。

M:ワレ関せず社員、ぶら下がり社員、そんな人が多いからさ。俺が言ったことが響かないんだよね、たぶん。「なるほどね!」っていう人と、「何言ってんのばかじゃない?」っていう人と両極端に分かれてほしいんだけど、真ん中の人たちがあまりにも多過ぎるんだよね。

森:「あ、そう」って。

M:「あ、そう。で? 僕は年金もらって生きていきますけど、何か?」みたいな。本社に連れ出してきたけど、みんないい年だからさ、変わらないんだよね。

森:「変わるのもしんどいわー」って。

M:俺の話はいいんだけど、関西はどうなの?楽しい話しよう!

と、いきなりM部長の最近の悩みに体当たりしてはぐらかされてしまったところで、その2へと続きます。
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by moriko_2011 | 2014-08-18 07:11 | 02_元上司のMさん

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