趣味の、長期ゆるゆるインタビュー企画です。 


by moriko_2011

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【部活の友人・ナオミ 】【1年目】 理系女子に「研究職」について聞いてみる(3/3)

森:さっきの色の話ってさ、「微妙にこういう色じゃないんだよな、この質感もちょっと違うんだよな」みたいなのを、ナオミは「これをこうしたらこうできます」ってのがわかるんだ。

ナ:うん、たぶん分かる。

森:すごーい。

ナ:私みたいな新米だと、学会とか同業者から質問されるような経験はまだないんだけど、うちのベテラン研究者とか売れっ子研究者は、「貴方の論文を読んだのですが、あの物質を作る方法を教えてください」とか質問されてるよ。

森:研究者も売れっ子とかあるの?

ナ:あるんだよーあるんだよー。研究者はけっこう売れっ子とかあるよ!

森:そうなの?

ナ:うん。

森:別会社でもこの人は●●の研究で有名とか?

ナ:あるある。まず特許とか論文で、その人の研究の内容とか質とか頭のよさってだいたいわかるじゃんね。ちゃんと調べたらだけど。興味持って、その人の名前で論文とか調べたらだいたいわかるんだよね。ばれちゃうんだよねー、レベルが。

森:笑。ばれちゃうの。論文ってデーターベースみたいなのがあるんだっけ?

ナ:論文は…購読っていうか、アカウントをとってれば学術雑誌を自由に見られるの。雑誌には、インパクトファクター(自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度を測る指標)ってのがついてて、論文が超有名雑誌に通って掲載されたってなったら「すごいね」ってなるの。だから研究者の場合は、どこの雑誌にいつ、いくつ論文が載ったっていうのが、履歴書代わりになるの。論文もそんなにいっぱい通ってないし、名高いところに出してないってなると、「あ、しょぼいな」って(思われる)。

森:へー。目に見える実力社会なんだね。

ナ:ずっと開発とかしてれば、オープンにはできない秘密事項の研究をやってるってことで「開発をずっとやってました」っていう風にも言えるんだけど。売れっ子研究者にはさ、相談の指名とかもすごい来るんだよね。

森:ナオミさん、どうしたらいいっすか?

ナ:いつかそうやって来てほしい(笑)。

森:部署内とか身近に売れっ子研究者はいる?

ナ:いるいる。私の横に座っている御年55歳Mさんは売れっ子ですよ。

森:御年55歳(笑)。

ナ:しかもさ、頭いいからさ、説明もわかりやすいんだよね。

森:ああー。頭いい人は説明わかりやすいってのはすごく分かる。ちゃんと理解しているからこそ、こういう説明ができるんだなって思う。

ナ:その人さ、隣に座ってるからさ、たまにクイズとか出してくるんだよね。

森:かわいい。仲良し?

ナ:すごい仲良し。朝から晩までMさんとしゃべって帰ってくるからね。楽しいよ。

森:笑。

ナ:日食あったじゃん。Mさんがよくタイムリーな天体系の話とかをするんだけど。日食グラスで見る光って、太陽の光を十万分の一に減光して見てるんだって。その「十万分の一に減光してる理由はなーんだ?」ってクイズを出題してきた。

森:なにそれかわいい。いいね、素敵な職場だ。

ナ:その十万分の一の光の問題わかんなかったからさ、Mさんが帰るときに答えを聞いたら、「え、でももう帰るから、じゃあヒントね。太陽が、太陽一個分動くのに何時間必要だ?」って言われて、「え?それがヒント?わかんないぞ?」と思って。「角度から考えると15分ぐらいかな」ってあんま考えずに言ったら、Mさんは(ジェスチャーつきで大変かわいく)「答えは2分!そこを考えると十万分の一の理由もわかるよ」って言って帰っていった。

森:へー!太陽が一個分動くのにかかる時間って、2分なんだ。

ナ:で、答えなんだけど、その2分をもとに考えると、360度全部の空を太陽で埋め尽くしたとしたら、太陽十万個分なんだって。太陽は今1個じゃん。太陽の光で周りの風景を見てるわけだけどまぶしくないじゃん。まったくの曇り空だったら空見てもまぶしくないじゃん。

森:うん。

ナ:全空のうちの1個分の太陽の光、つまり十万分の一の光だったらまぶしくない。だから太陽そのものを観るときも十万分の一に減光したらまぶしくないってことらしい。Mさんクイズ高度だよね。

森:すごい。そういうのぱぱぱぱってイメージで分かる人ってすごいよね。私とか整理しないとわかんないもん、えーっと太陽と地球の距離が…って。

インタビューでは途中の説明をかなり端折っているので、きちんとした説明で腑に落ち!したいからはこちらをご覧ください。なるほどねー!高度だMさんクイズ。
http://tenkyo.net/kaiho/pdf/2012_03/2012-03-08.pdf

ナ:会社に入ってからそういう人に出会って、「あ、もっと勉強しないとまずかった!」って思っても、もう遅いんだよね。

森:そうなの(笑)? 脳の衰えとかそういうこと?

ナ:もう限界…(笑)。

森:でも研究を続けていったら知識は増えていく感じ?

ナ:うん、増えていくと思う。マイナーどころにずっと根をおろしていったら、重鎮化できるんじゃないかと思ってる。

森:笑。今まで、仕事で何個ぐらい研究やったの?

ナ:まだ完了したのないよ。今、4テーマ動いてるけど、3年経っても、まだ完了しそうなのもない。

森:へー。

ナ:それは私が遅いからかもしれんけど。

森:でもそれぐらいのスパンでやるものなんだ。研究するモノによる?

ナ:モノによる。機械系とか、半導体とか電子系とかはもっと早いのかもだけど、材料系って本当に新しいものが出てこないと完了しないね。「ブレイクスルー」って言うんだけど。ブレイクスルーを迎えないと完了はできないね。

森:ブレイクスルーするときは、ある日突然「来た!」ってなるの?

ナ:わかんないねー。ブレイクスルーきたことないから。

森:でも修士論文のやつはきたんじゃないの?

ナ:修論のやつは「これ新しいな」とは思ったけど、もしかしらもう報告されてるかもしれないし、全然新しくないかもしんないから、いろいろ調べてこれは説明できそうってなったときに、

森:きた!

ナ:(ブレイクスルーというよりは)「おお、これで卒業できそうだ…(安堵)」みたいな。

森:修士課程って、みんな何らかの発見をして卒業していくの?

ナ:みんな世の中に無い研究に取り組むから、結果がすごいってことじゃなくても、「新しいことに取り組んだ結果こうでした」って言って卒業していく。

森:じゃあナオミは、うまいこと最後の最後に。

ナ:本当によかった。

森:発見もともなって。

ナ:卒業できて本当によかったー!

森:修論はけっこうせっぱ詰まってたの?

ナ:うん。

森:どんな感じ?

ナ:一年半ぐらいやってることつまんなくて。しかもやってることは、誰かの、他のグループの後追い?取り組むことも他の人とは違う風にすればいいんだけどさ、やっぱ流行ってる分野ってみんなちょっとかぶってんだよね。修論ではけっこう「どこが新しいの?」とか聞かれちゃう人もいて。私がもともとやってたのは「ちょっとかぶってるんじゃない?」って言われちゃう感じの内容だったから、それで卒業するのちょっとつまんないな、なんかないのかなって思ってて。

森:そしたら実験でたまたま。さすが「何か持ってる」女子! 大学の研究室の仲間たちは、みんな研究所とかに就職してるの?

ナ:化学メーカーとか機械メーカーとかの研究職に行ったね。

森:全然違う職に就く人もいるの?

ナ:他の研究室だとけっこういるっぽいよ。文転していく人もいるし、工場で生産管理とかしてる人もいるし。

森:じゃあ、研究職に就ける人ってけっこう限られてんだ。

ナ:工学部だとなりたい職業として最初にイメージしやすいのが研究職なんかな。そうなると人気度も高くなるんじゃないかと思ってるんだけど。

森:異業種の研究職とかと話すと、え?みたいなことあったりする?

ナ:あーやっぱり世界が違う。うちだと、研究所内に機械系の研究職もいるんだけど。話聞いてるとさ、本当にせっぱつまっててさ。

森:そうなの?

ナ:機械系ってさ、けっこう予定が立てれるんだって。何ヶ月でこれを完了して、次の何ヶ月でこれを完了してって。けっこうその通りにいくから、研究がその通りにいかんかったら研究者ががんばってないって感じになる。材料系は何か発見がないとその物性は出ないし性能がいいものができないから。できないものはしょうがないから、みたいな。あ、ごめん。この発言、私だけかもしれん!

森:笑。

ナ:でも、しょうがないよね。改ざんしてもしょうがないもんね。そうやって言うと、「だらだらしてていいよね」って言われる(笑)。

森:違うんだよ、やることはちゃんとやってんだよって。ナオミは、こういう発見をできるといいなとかあったりする?

ナ:海外旅行とか行って、本体の会社の製品を街中で見かけるじゃん。あれにあたしの(研究がもとになった)材料が実際に使われてんだなって思ったら楽しいよね、たぶん。自分のアイデアを具現化させてくみたいな研究のほうがすばらしいっていう考えが、たぶん研究所内にはあるんだけど、私は本体の会社の仕事でも、自分が開発したものがのって世界中で使われるんだったらいいかなって思うんだけど、まーそんなもんないよね。出てこないよね。

森:笑。これから何があるかわなんないよ(笑)。

ナ:うちの母親は、私の仕事よくわかってないから、次製品の提案とか、最終製品のクレームとかを私に言ってくるのね。もうちょっと明るい色が欲しいとか、もう少しマットな質感がいいとか。色の種類とか質感って、そんなに選択肢欲しいとか選びたいって思う?

森:思う思う!

ナ:それさ、森が感度がいいからじゃない?

森:そうか?

ナ:私、ちょっと真剣に考えてみたんだけど。私はたぶん平凡でセンスがないほうだと思うの。

森:そんなことはないと思うけど。

ナ:そういう人からすると、例えばね、家の注文住宅とかあるじゃん。取っ手も窓も部屋の配置も全部選べますってなったら、選びきれないじゃん。

森:ああ。

ナ:結局モデルルームに似たような感じになるじゃん。推奨とかオススメとかでつくったら結局建て売りと一緒だったってなるじゃん、平凡な人って。だからね、大衆にウケようと思ったらね、色とか質感が自由に選べますっていうより、もう決まった色だけでいいんじゃないかなって思うんだよね。だってね、100色の絵具と、99種類のラメがあるとするとそれだけでもう10000種類だよ。さらに質感も選べるとなると・・・。平凡な人には選びきれないよ。

森:ああ。でもその人の好きな感じとかを聞いて、(その情報をもとにシステムとかで)どんどん絞り込んでいっちゃうようにすれば、それが、まあ、結果としては今ある感じのオーソドックスなものを選ばはるかもしれないけど、選ぶ過程があるのはいいような気がする。

ナ:「私色」みたいな。

森:なんだろう、自分で選んでる過程があるところがいいのかな。で、実際に本当に好みのものをどんぴしゃで選べたらさらにいいんだろうけど。

ナ:ああ。そういう風に色を選んで楽しい製品とかある?

森:携帯とか?パントーンとか出てたじゃん。

ナ:そうなんだよね。私、あんまお客さん目線とかないからさ。iPhoneだってみんな二色で満足してるじゃん!とか思っちゃうんだよね。

森:そりゃーそうだね、たしかに。iPhoneみたいにもう圧倒的な素材とかだったら、わざわざ色や質感のカスタマイズとか要らないかもね。でもみんなカバーでカスタマイズしてるか。

ナ:圧倒的なやつ(素材)、ほしいんですよね。でも、「私色」についてもちょっと真剣に考えてみるよ。


「これから8年だったら婚活レポのほうがおもしろネタ豊富だと思う!」と断言していたナオミは、インタビューの中で、「うちらがいざバブル世代に生まれててもさ、バブル世代の勝ち組にはなってないと思うんだよね。扇子とか買わないから。」という冷静かつ的確な分析をしていました。それ、間違いないね。

長い付き合いなものの、ナオミとまじめな話をしたのは初めてな気がします。私の知らない彼女の世界を、いつもどおりおちゃらけながらもいろいろと話してくれる姿はなかなか新鮮でした。あと、Mさんのモノマネとともに聞いた日食グラスの話はとてもおもしろかったよ!

しかし、いつも二人で会う度にお腹を抱えて笑っていたけど、何を話していたのか全く覚えていません(笑)。いつもは何を話してたんだろう、謎です。次回は研究のその後とオススメの婚活ネタについて聞いてみようかな。これからもどうぞよろしく!
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by moriko_2011 | 2013-09-01 23:56 | 07_部活の友人・ナオミ

【部活の友人・ナオミ 】【1年目】 理系女子に「研究職」について聞いてみる(2/3)

ナ:社会人どうですか?大阪行って仕事変ったの?

森:会社は変ってないけど、仕事の内容はけっこう変った。営業兼制作になった。

ナ:営業さんなの?

森:うん。前は営業さんのとってきた仕事をやるって感じだったけど、今は自分で仕事を(あまりとれてないけど)とってくる。

ナ:営業さん、すごいよね。私は営業さんが(営業しに)来るほうだからさ。

森:そうだよね。機器とか売り込んできたりするの?

ナ:すごい来るすごい来る。こんなペーペーにもちゃんとメールくるし、すごい丁寧に対応してもらってて。

森:へー。

ナ:なんか本当にすごいんだって。特に女子の営業さんはもうさ、女子力の差を見せつけられてる気がするんだよ。やっぱね、ちゃんと毎日人に会ってる人は違うわって思う。

森:笑。

ナ:もう本当に気を遣ってちゃんとアポをとって、ちゃんと時間通りに来てくれるのに。こっちなんか受付に呼ばれたら3分ぐらい遅れて行って、お茶をぷるぷる運んで「あ、こぼしちゃった!」みたいな。

森:(私も迎える側だと似たような感じです!)仕事ではあんま人に会わん?

ナ:(仕事で会うのは)一緒に仕事やってるグループ会社の人とか。あとは装置メーカーとか材料メーカーの人ぐらいで。

森:私も似たような感じだけどね。仕事はけっこう体力勝負なん?

ナ:体力勝負かもね。あ、でも、うち(の会社)休憩ルームとか超充実してる。アイデアは追いつめられると出ないってことで。

森:いい会社だね。大事だよ、それ。行き詰まったら休憩してこいって?

ナ:そう。

森:すばらしい。

ナ:就活で今の会社の面接に行ったときに、17時半定時で鐘が鳴った瞬間に門のところに帰りの車の行列ができてて。だから「いい会社かも!」って思って。今考えればパートさんとかが帰ってたと思うんだけど。

森:けっこう定時で帰れるの?

ナ:うん。帰ろうと思えば。

森:仕事の調整がつけば。

ナ:やりたい人は大学みたいにやっぱり遅くまでやってるけど、やりたくない人は17時半に帰ってく。私も大学のときは夜中までやってたけど、会社に入ったら夜中までやるのはやだ。

森:研究する環境とかスタイルは大学のときとは全然違う感じ?

ナ:会社のお金を使って好きなことしていいから、まあ大学みたいな感じ。勉強のためだったら学会とかで好きなところに出張に行っていいし、新しいな使えるなって思ったら自分で材料も買っていい。そう、けっこうなんでも買えるよ。

森:え!なんでも買えるの?うちは文房具すら自由に買えないよ(笑)。

ナ:発想をまとめたいと思ったら高級なノートも買っていいし。極端な話だと、この椅子だと発想が浮かばないと思ったら新しい椅子を買っていい(笑)。

森:まあ研究って(稼ぎどころとなる)技術の根幹だもんね。

ナ:ちょっとそれはいいとこだよね。本もなんでも買っていいんだって。

森:研究の仕方とか方法自体は、学生のときと仕事になってからだと違ったりするの?

ナ:たぶん他の部署は違うんだと思う。わたしが今やってる研究は、先輩社員と一緒にやってるのもある。大学のときに先生とか先輩と一緒にやってたのと似てるから、同じような感じかな。

森:学生時代にやってたことと、就職して「仕事」でやることってけっこうギャップがあったりするじゃん。そういうのはそんなにない?

ナ:いや、でも、最初は本体の会社の製品のこととかあんまり知らないからさ。「ここの●●●をこうしたいんです」とか言われて「●●●ってどこ?」、「この▲▲▲のところは~」とか言われて「▲▲▲、何?どこ?」って。パーツの名前とかが全然わからなくて後で聞くっていう(のはあった)。

森:その製品以外だとどういう分野にいきたいとかあるの?素材系の研究職だとモノ自体はあんまり関係ないか。

ナ:(製品分野っていうよりも)研究所にはいきたいかな。でも文系のオフィスワーカーに憧れる。

森:カタカナ用語使っちゃうぜって(笑)。ところでナオミってなんで理系に行ったの?

ナ:なんだろ?

森:理系の科目が好きだったとか?

ナ:私、あんまり文系の仕事の具体的なイメージがわかなくて。理系はけっこうどんなところに行っても年を追うごとに経験年数がものを言うみたいなところがあるかなって思って。

森:冒頭の話を聞いてる感じだと、やっぱりあるんでしょ。

ナ:今、思えば文系もそういうところがあるんだけど。「技術持ってる」って言えそうだし、将来的にずっと働けるのかなと思って理系に行ったんだと思う。今思えば文系でもよかったけど。でもさ、うちの高校で文系か理系か進路決めるときってさ、モデルがけっこう極端じゃない?文系だと就く職業は裁判官か弁護士か。

森:ああ。あとは官僚か(笑)。

ナ:そう。私のなかで文系の仕事って、弁護士とか法律関係、官僚、公務員、あと一般の総合職、以上、みたいな。そんなん仕事のイメージわかんやんね。

森:うん。あの学校行ってたら、文系の人がなるのは弁護士か官僚なのかって思う(笑)。

ナ:そう、理系だと医者ですよ。高校のときに文系の仕事、イメージできた?

森:ううん。弁護士か官僚ぐらいで、会社員は「その他多数」って感じだった。今思えばいろんな仕事があるのにね、極端。

ナ:でも、たぶん学校のレベル的にそういう風になるのかなと思った。いろんな高校の子と話してて。

森:コンサルとかいう職業は大学になってから知ったもん(笑)。なにそれ?って。

ナ:私もそうかも。みんながなりたい職業にこんなものがあるんだって。しかも私、大学が地方だから、そういう情報もあんまり入ってこないやんね。

森:学生のうちからいわゆる「感度の高い人」たちはすごいなと思う。

ナ:すごいね。あれは。なんなのあれは?

森:笑。

ナ:田舎の人たちからするとすごいセンセーショナル。3年前ぐらいかな。東京の友達の家に遊びにいったときに「明日暇だから遊ぼうよみたいなのをツイッターでつぶやいたら、遊び相手は必ず見つかる」って言ってて、「なんだ?それは?」と思ったんだけど。興味があることをまったく知らない人たちと集まって学ぶとか「なんだ?その会は?」と思ったんだけど。どうやらあるらしいね、あの街(東京)には。

森:あるらしいよ(笑)。

ナ:やってた?

森:ううん。残念ながらやってないよ。大学時代はどんな感じだったの?勉強?

ナ:勉強けっこうしてたよ。

森:あと、部活でラクロスにも励み。

ナ:そう、ラクロスもやってた。本当にそれだけしかやってない。

森:笑。

ナ:ラクロスやってまじめに勉強してバイトしたらね、大学生活終わりだよ!

森:終わるわなー。

ナ:感度が低いんですよ。けっこうまじめに勉強しちゃったしさ。

森:うん(笑)。いいことだよ。

ナ:だからね、ルーツを一緒にしてない知り合いとかがいない。知り合いは高校の同級生とか大学の同級生とか、以上!

森:名古屋はなんかないの?そういう社会人の勉強会とか集まりとか。

ナ:あったのかもしれないけど、感度が低いからさ(笑)。愛知にいたコミュ力の高い高校の先輩も「え、パーティーとかいけば全然出会えるよ。趣味のサークルみたいなの行けば、趣味合う人にも出会えるよ」って言ってて、「え?そんなものがあるんですか?」って思った。

森:「パーリー?何それ?」って。話は変わるけど、大学に行ってさ、やっぱり理系の勉強って変わるの?高校までってさ、まあ、英数国理って感じのお勉強じゃん。

ナ:大学入って最初は、「なんでこの数式全部覚えるんだろう?」って思ったよ。

森:へー。

ナ:「なんでこんなにいっぱい数式覚えるんだろう?教科書に書いてあるじゃん」って感じなんだけど、その数式を覚えなきゃいけなくて。理解するために覚えるみたいな。

森:その数式ってさ、「1+1=2」みたいなこと?

ナ:うんとね、物理法則をあらわす条件式。「この角度で光が入射したら、青色の光はこの角度で見える」だったら「Nλ=2dsinθ」みたいに。この式に角度θや、波長λ、長さdを代入するの。

森:へー!その式を使って、いろいろ実験とか研究をしていくんだ?

ナ:そうそう。そういう式を使って、例えば、ミラーの表面やメガネのコーティングの設計をこうしたら、紫外線や太陽光の眩しさを軽減できるよねとか、青色のキラキラしたラメを作るには。下色はこれぐらいの銀をつけたらいいよね、とか。何分化学反応させればいいよね、とか(を出していく)。

森:すごーい。そんなんあるんや。

ナ:大学生のときはちょっとなめてるからさ、「こんなん社会に出て使うんですか?」みたいに思ってたけど、使います。

森:めっちゃ使います(笑)?

ナ:高校のときにやった微分積分とかも、学生のときは「使うんですか?今だけじゃないんですか?」とか言ってたけど、めっちゃ使います! 医者になった子とかも言ってるけど。

森:そうなんだ。

ナ:私、昨日必死に微分やったもん。

森:へー!

ナ:一ヶ月前に教科書見ながら使ったもん。ひさしぶり!みたいな。

森:ひさしぶり、元気だった?微分積分!って。


微分積分には再会していませんが、ひょんなところで学生のときに習った建築用法の知識が仕事に役立った、というのは私にもありました。バリバリの理系に進んでいたら、またモノの見方が変わっておもしろそうだなと思ったところで、その3へと続きます。
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by moriko_2011 | 2013-09-01 23:54 | 07_部活の友人・ナオミ

【部活の友人・ナオミ 】【1年目】 理系女子に「研究職」について聞いてみる(1/3)

小学校6年生のときに、器械体操を習い始めました。その体操教室で出会ったのが、後に同じ高校の体操部で、一緒に身体を張った練習の日々を過ごすことになるナオミです。体操教室で見た彼女の第一印象は「白くて元気だなー」でした(色白&もち肌!)。

同じ高校で同じ部活でしたが、彼女は理系クラス、私は文系クラスだったのでその後の進路はまったく別々。彼女は名古屋にある大学の工学部に進み、学士・修士を経て某メーカー系列の研究所に就職しました。主には体操教室と高校の部活でしか接点がなかったので、知らない面がいろいろあると思いますが、わたしの印象だと「けっこう身体を張る」「変なところで謙虚」「何か持ってる」女子です。

進むところはてんでバラバラなものの、なんだかんだでゆるく交遊が続いているナオミに、7月のとある日、やたらにテンションの高い店員さんのいるインドカレーのお店でカレーをもぐもぐ食べながら三河弁まじりに理系女子の仕事について聞いてみました。
(このインタビューをしたのは2012年7月です。またもやひどい寝かしっぷり!)


森:けっこうみんな愛知にいるんだね。

ナオミ(以下ナ):うちの高校の人は、なんかな。

森:大学の友達もけっこう残ってる?

ナ:大学は…いや、優秀な子はやっぱ遠くいった。私、特に理系だったからさ、地方とかにいっちゃう子が多くて。

森:そういうもんなの?

ナ:工場とか。

森:あー。工場とか研究所ってけっこう地方にあるもんなの?

ナ:(地方に)あるある。

森:ナオミが勤めてるのは研究所だっけ?職場は何人ぐらい?

ナ:うん、研究所。部署で言ったら15人ぐらい。

森:女の人はいる?

ナ:女の人いっぱいいるよ。パートさんとか派遣さんも多いし。

森:研究所って男性が多いイメージだったよ!職場環境はどう?

ナ:オーバー50のおじちゃんに囲まれて、昔話とかを聞きつつ勉強してる感じ。

森:笑。今、何年目だっけ?

ナ:3年目。

森:じゃあそろそろ独り立ちって感じ?

ナ:独り立ちかなー?でも研究ってやっぱ積み重ねだから。年重ねてないとやっぱ対応できてなくて。新人あんま入んないしさ、まだまだ若手。

森:後輩は入ってきた?

ナ:同じ部署には入ってないんだけどさ、となりの研究室に東大のドクター(博士)卒が入ってきたんだって。

森:へー。

ナ:これ、もうやってらんないでしょ。

森:スペック高くてやりにくい(笑)? ドクター卒だと年齢いくつ?

ナ:27歳とか28歳かな。

森:ナオミは大学院出てんだっけ?

ナ:そう、私はマスター(修士)卒。

森:うん。

ナ:やばいよ。

森:なんで(笑)?

ナ:だって頭いいもん!東大ドクター卒。

森:東大ドクター卒は女性?男性?

ナ:男性。

森:すごい美女とかじゃなくてよかったね。

ナ:間違いないね、それ。間違いない。(後輩が東大ドクター卒ですごい美女だったら)「私、何も持ってない」ってなる。人生やり直さんといかん。

森:そんなことはない(笑)! 仕事とか研究はチームでするの?

ナ:今メインでやってるのは完全に個人プレー。本当はチームでやったり、本体の会社と共同研究とかなんだけど、今は「できるかわかんないけどやってみて」みたいな研究を一人でやってる。

森:そういう研究って、「あなたはこういう研究して」って割り当てられるの?

ナ:うん。(各自の)得意不得意を組み合わせて。

森:それってさ、研究内容のもともとのテーマはどこからやってくるの?研究所発信でやるの?

ナ:そういう(研究所発信)のもある。(外部から)「5年後のこの製品にこういうものをのせたい」っていうニーズがあって研究依頼がくるやつもあるし、「うちの研究所でこんなことができるからもっとすごくしてみよう!」みたいな感じで(研究を)やってくこともあるし、どっちもやる。

森:ナオミは今どっちやってんの?

ナ:今は外から依頼がきたほうに対応してるんだけど。でも、なんか新人を育てたいみたいで、うちの研究所発信で新しい発明みたいなのをしたいってことで、こないだテーマを与えられたの。そのテーマを(後輩の)東大ドクター卒の男の子と一緒にやってって言われて、

森:笑。

ナ:(後輩の子に)「どうします?」みたいな。

森: 「(見通しがたってるようだったら)ついて行きましょうか?」って(笑)。

ナ:そうそう。

森:ぐいぐいひっぱってってよ、ナオミ先輩。

ナ:私のが先輩だけど、(相手は東大ドクター卒だから)「どんな感じですかね?」みたいな。

森:探り合いだ(笑)。研究は何個か同時進行って感じなの?

ナ:2~3個。その代わり、他の会社より納期については追われてない。とりあえず半年でどれぐらい進むかなーって。様子見なところもあるし。

森:今の仕事って、他の製品分野でも知識を活かせる感じ?

ナ:うん。だから転職する人もいるよ。

森:素材系だっけ?

ナ:うん。

森:私、大学は半分理系な感じだったけど、もともとは文系だから、理系の世界って未知の世界。研究職とか特に未知の世界。

ナ:でもね、あんまりかっこよくないよ。

森:笑。なんで?

ナ:今日もさ、大学の(文系の)同期とかとグループチャットしてたの。一人は編集者で、一人はコンサルで、一人は某大手服飾会社とかで働いてて。もうなんかさ、みんな使ってる言葉がかっこいいんだよね!

森:なに?やたらにカタカナ用語?

ナ:そう。文系の子ってかっこいいんだよね。で、みんな働いてるの東京だから「丸の内集合ね!」みたいな。

森:丸の内OLだ。

ナ:「丸の内集合…ほーう」みたいな。名古屋にも実は丸の内あるけどね!

森:名古屋駅の近くにね。

ナ:(文系の子は東京でバリバリかっこいい感じで働いてて)そういう意味では憧れる。

森:どうなんだろうね。理系のが手に職な感じがするけどね。

ナ:でも、クリエイティブとは思われてない。

森:えー。研究職のがこう変態的な、

ナ:変態的でしょ?

森:うん。変態的なクリエイティブだと思う(笑)。 ←注:褒め言葉です。

ナ:なんか昨日もさ、後輩の東大ドクター卒の男の子とさ、パソコン並べてさ。(研究も)まずは調査から始めるから。

森:うん。こういう事例がある、とか。

ナ:ネットしながら「なんかアイデアないっすかね」って。あんまかっこよくなくない?

森:笑。

ナ:なんかね、もっとかっこいい感じで研究やりたいんっすよ。

森:新しい分野に取り組んでるって時点で十分かっこいいと思うけどな(笑)。そういう研究者発信の研究テーマってさ、どういうところから見つけてくるの?

ナ:考えるんだよね。

森:普段、素材を見ていて「これ、こんなんできるんちゃう?」みたいな感じ?

ナ:本当に頭がいい人はたぶんそうやってできる。

森:ほう。

ナ:でも、私が修士論文で書いた内容は普通の実験を失敗したのがきっかけ。「あ、この失敗したもの新しいな」ってことが分かって、「よかった、これで修士論文書ける!」って。

森:へー!修士論文はどんな内容だったの?って、私が聞いて理解できるかわかんないけど。

ナ:材料なんだけど。新しい発光…新しい色とか光のメカニズムで発色する材料(について書いた)。 

森:ほーう。失敗から生まれた新しい発見だ。

ナ:なんか、こう、ドラマチックに言うとね。

森:笑。いいやん。

ナ:修論発表のときも、「これは当研究室でたまたま発見し…」ってドラマチックに言ってみた(笑)。

森:そういう発見って偶然の産物もけっこう多そうだよね。

ナ:でも本当はやっぱさ、こうかなって自分で考えた仮説があって、それをもとに見つけたいじゃん。

森:理想としては。

ナ:頭いい人って、たぶんそうだよ。

森:そうか。ふだん素材というか物を見る目も違うの?「これは何の素材でできとるわ」とか思う?

ナ:思うよ。私、本体の会社の製品、あんま好きじゃなかったっていうか興味無かったんだけど。

森:え、めっちゃ詳しいじゃん。

ナ:詳しくなってきた。本体の会社の会議とか出て、やっと詳しくなってきた。

森:へー。もとから好きなのかと思ってた。今の研究所は研究内容とかが合ってそうだから入ったの?

ナ:…なんだろ。私が就活してたときのイメージだけど、開発職にいっちゃうとそれはそれできついんだって。たぶん。開発職っていつまでにこれやんなきゃいけないみたいなのがあるから。研究職も期限はあるけど、できるかわかんないからこの一年でがんばってみようっていう感じだし、ある程度自分のアイデアを盛り込んで考えられるってのもあって、研究所に行きたかったの。で、一番、なんだろ、…家から近いところ(笑)。って(その志望理由)高校のときと一緒じゃん!

森:立地は重要だよ(笑)。

ナ:某有名研究所とかは受かんないしさ、それはもう縁だよね。

森:将来的に転職考えたりする?今んとこはないか。

ナ:今はないね。この会社でなにか成し遂げないと。「クビになったらまずいな」みたいなそんなレベルですよ。


ちなみに会計上の話だと、「研究」と「開発」はこんな風に定義されていました。
------
【研究】新しい知識の発見を目的とした計画的な調査および探究
【開発】新しい製品・サービス・生産方法についての計画もしくは設計または既存の製品等を著しく改良するための計画もしくは設計として、研究の成果その他の知識を具体化すること
------
(ソース:http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/pdf/01138-003671.pdf

なるほどー!研究職と開発職の区別があることすら認識していなかったです…と思ったところで、その2へと続きます。
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by moriko_2011 | 2013-09-01 23:50 | 07_部活の友人・ナオミ

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