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by moriko_2011

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【大学の友人・公務員の近ちゃん】【1年目】 創作意欲はどこへ行く?新婚の公務員男子に聞いてみる(2/3)

近:なんで楽しいかって言ったら、…1年前ぐらいになぜか奥さんと寺巡りをしとって。西国三十三所、四国でいうお遍路さんみたいなのが全国にあるんじゃが。西国っていうのは近畿地方で。奥さんがその(西国三十三所の)手ぬぐいをコンプリートしたいって言い出して。

森:(奥さん)かわいい(笑)。

近:それでちょいちょい(お寺に)行きよったんよ。それで行くうちに、僕、寺とか全然おもんないと思っとったんやけど、あ、全然っていうかね、みんながいうほどの感動がないがんと思ってたんやけど。奈良の長谷寺ってところに行ったんやけど、そこがすごいおもしろくて。何がおもしろいかって言ったら「昔の人の気持ちがわかるわ!」みたいな(ところ)。

森:寺のよさ、わかるわ!って?

近:京都の寺ってけっこうコンパクトなやつが多いと思うんじゃけど、長谷寺って奈良の田舎にあるけんさ、もう山まるごと寺!みたいな感じで。

森:でかい。

近:そう、メインの本堂に行くには、壮大な階段をぐるぐる登っていって、近づいてきた近づいてきた!みたいなことを言いながら(本堂に)行ったら、大きくてめちゃくちゃかっこいい仏像と、建築のいろんな装飾とがあって。あと、そういうところってだいたいお経の響きがいいがん。こんなんやったらテンション上がって信仰するよね、みたいな(こと)。

森:!!いい声のお坊さんのお経やばいよね!なにこれめちゃくちゃかっこいい!ってなる。

(実はこの後、思わず恐山での感動をしばらく一人で語ってしまいました。インタビューやのにな…)

近:笑。あれ、絶対お堂がようできとるんじゃろなって思うよ。響きがすごい。高揚感がない?僕、あれ、トランス状態だと思う。

森:まさに。

近:そういうので、今までよくわかってなかった寺が、一気に自分のなかで基準ができて、おもしろくなるわけです。

森:おお!

近:長谷寺とかだったら、こんなとこだったらそりゃ檀家の人、集まるよ!みたいな。入る入る、僕がその時代の人でも(檀家に)入る!みたいな。

森:笑。

近:っていうのが…何がおもしろいんだろうね、結局(笑)。歴史?

森:きっと変ってないところがおもしろいんじゃない?

近:変ってないとこ?

森:人の感覚が(変ってないとこ)。昔からあるお寺で昔からあるお経をわたしたちが今聞いて、(当時の人の気持ちとして)正しいかどうかはわからないけど、「いや、これだと感動して檀家に入っちゃうわ」って共感できるのが。

近:ああ。あと、あれかも。今までなんとも思っていなかった寺社仏閣というジャンルがおもしろく見えてくるっていうので、世の中捨てたもんじゃないなっていう気持ちが持てた。

森:笑。

近:僕、それでかいと思う。基本的に捨てたもんだと思って生きとるなかで、あ、捨てたもんじゃないな!っていうのでテンション上がりよる気がする。

森:ああ。

近:奥さんが、今、図書館司書の資格を取りに行っとって。

森:おお!

近:ど田舎にくることになるんじゃけん、まあ資格でも取っといたらって。二ヶ月間合宿行ったら取れるらしいし、行ってこいよって、ほぼ無理矢理行かせたみたいな形。広島とか大阪とかでもあるのに、九州の別府に(図書館司書の合宿に)行っとってさ。温泉に入れるって。

森:笑。

近:そこに行って小鹿田焼(おんたやき)っていう焼き物を教えてくれて。僕も(別府に)行って実物を見て、めちゃくちゃかっこいいなってなって。それもやっぱり捨てたもんじゃないな、みたいな(感覚)。昔っからこんなかっこいいもんつくっとった人がおったんじゃな、みたいな。

森:うん。

近:ふんわりしたまま(自分が楽しいとか好きだと思うものについて)うまく言えてない。

森:笑。近ちゃんは自分から何かつくるっていうよりは、キュレーター(≒学芸員。中でも企画を担当する権限を有する人)っぽいのかなと思っていたけど。(自分がいいと思うものを)そとから拾ってくる。見つけてくる。

近:僕もそう思っとる(笑)。…僕もそう思うんじゃわ。自覚としても。

森:うん。

近:コレの良さ伝えたいっていう「いいもの」があったらその「いい」をよく伝えるためにいい文脈をつくって見せれると思うんよね。番組つくるとしても展示とかだとしても。

森:うん。

近:…なんかね、でも、ぼく、30歳までに転職できんかったら、

森:うん。

近:なにかつくらんかったらやってけんじゃろなという気がする。

森:ほう。今は平気なの?

近:今は…転職したい。

森:…うん。

近:その30歳までに転職できんくってなんかつくらんとやっていけれんじゃろうっていうのも、たぶん「つくりたい」っていう衝動からの発信じゃなくて(笑)。こんなくそ田舎で、ただ仕事して帰って寝るだけの人生嫌じゃっていうのでやるんじゃと思う。

森:笑。

近:わかります?

森:うん。

近:なんか別のこともしていたいっていうか、外に広がっていける状態でおりたい。

森:うん。

近:…(今いる)地元にずっと住んでいくという気があまりない。引っ越し用の段ボールはとっておけ!みたいな。

森:笑。でもさ、まわりから見たら、公務員になって、結婚もして、近ちゃんはこのままいくのかなって。

近:思うよね?

森:わたしも思った。

近:思うと思う。そりゃ。

森:しかも、さっきも言っていたけど、近ちゃん、あんまり「自分からつくるぜ!」って感じじゃないしさ。だから、なんかこのまんま、「ちょっとおしゃれな公務員」として、

近:笑!

森:生きていくのかなーと思って(笑)。

近:じゃけん、恐れとるのはそれなんじゃて。

森:恐れとるのは。

近:このまんま、ぬくぬくなんもせず行ってしまったら、ただの「ちょっとおしゃれな公務員」になってしまうけん、

森:笑。ごめん、わたしの言い方がすごく失礼でした。(反省)

近:いやいや(笑)。

森:でもその危険性はけっこう大な気がするな。なぜなら奥さんもおもしろいから、普通に今の生活をしていてそこそこ楽しいし、生活自体を楽しめる感じがする。

近:なんかね、あれじゃわ。もりこさんに、

森:なに?

近:作品の話をされるたびに、

森:うん(笑)。すごくやだ?ごめんね。

近:いやじゃない、いやじゃなくて。大学のときに先生としゃべっとるときのようやって思う(笑)。

森:笑。なんで?そんなことないじゃん!

近:なんていうか、院でも学部でもいいけど、「お前なにがつくりたいんだよ?そこはっきりさせろよ」みたいなのあったがん。学部でもあったがん。なんかふんわりよくわからんことしたりしたら怒られたり。なにがしたいの?ってなったがん。そういうの(特に大学の1~2回生ぐらいのときのこと)を思い出すなーと。ちゃんと考えんとだめやなって気がします。

森:うーん。人にもよると思うけど、わたしはふんわりものをつくるのがあんまり好きじゃないんだよね。なんとなくこれかっこいいでしょ、みたいな。
(※もう本当にセンス抜群の人のそれは別です)

近:なんとなくかっこいいでしょって感じ(でつくるの)は無理じゃな。僕、基本、コンセプトから全部を考えとる気がする。って、だいたいの人、みんなそうなんじゃろうけど。

言いたい放題言ってしまったところで、その3へ続きます。
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by moriko_2011 | 2013-03-16 00:01 | 05_大学の友人・近ちゃん

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