趣味の、長期ゆるゆるインタビュー企画です。 


by moriko_2011

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【会社の上司・M部長】【1年目】会社での出世について聞いてみる(2/3)

森:Mさんってうちの会社だと異例の出世頭って誰かが言ってましたよ。

M:誰が?

森:私が入社したと…

M:だってさ、俺の上にいる人たちがみんな抜けてくんだもん。上みたら誰もいなくなっちゃったんだもん。

森:そうなんですか。でもうちの会社って諸事情によりすごく出世しにくいって。

M:まあ、昔は特にね。

森:主任になったのっていつですか?早そうですよね。

M:いや、あのころはね、もう自動的だよ。ある程度の年経って、別に特に悪くなければ主任になれたから。だから本当に順番だった。たぶん30歳で主任じゃない?たしか。

森:え?でも(今わたしの知る範囲だと)早くないですか?

M:いや早くない早くない。順当じゃない?同期も一斉に主任になったしね。

森:じゃあそれ以降が異例の出世?

M:それ以降が…やめてよ、その(異例の出世)(笑)

森:主任になってからマネージャーになるまでって何年ぐらいですか。
覚えてねーよーって顔ですね(笑)。

M:ちょっと待ってね、思い出すから。
…マネージャーになったのはね、早いっちゃ早い。37歳でたぶんマネージャーになったな。

森:30歳ぐらいで主任になって、7年後。(うちの会社にしては)早いですよね?

M:早いっていうか1年早かった。1年上の先輩とかと一緒に試験受けたから。
最初のころはどうしていいかわかんなかったね。泣きながら帰ったよ、俺。会社から。毎日じゃないよ、1回だけ。アプ○歯科(←本社の近所の歯医者)の前で。もうイヤになっちゃってさ。

森:ん?じゃあマネージャーになってから本社勤務になったんですか。

M:そう。本社じゃなくて、もともといた事業所でマネージャーをやる予定だったんだけど、ちょうど本社の某マネージャーが「辞めてやる!こんな会社」みたいなこと言い出してて。で、その代わりがいないっていうんで、俺がやってきたんだけど。ガラパゴス諸島の人が文明の国にやってきたみたいなもん。もしくはブッシュマンみたいな。

森:いきなり役職も環境も代わり。

M:そうそう、みんな初対面。知ってるのは1人だけ。他に知り合いがいないから、その1人に会えたのがすごいうれしくてさ。前の事業所に居たときは冷たく接してたのに猫なで声で話しかけにいったから、「本社に来たら人が変わったように」って後から笑い話にされたよ(笑)。で、俺が死にそうになってノイローゼみたいになってたら、上の人が、前の事業所の信頼できる仲間たちを異動させてくれたのね。まあ、それからだよ、復活したの。
でも、本社に単身のりこんできてどうしていいかわかんないときにいろいろ考えたんだね、たぶんね。こうじゃなきゃいけないああじゃなきゃいけない。あの人はこうしてた、別のあの人はこうしてたなって考えていくと、自分の理想像ができあがってきて、その理想像に近づきたいって(思ってこれまでやってきた)。

森:会社辞めてやるぞって思ったことはなかったですか。

M:ちょっと思ってたよ。俺、構造改革のときに辞めようかと思ってもん。マジで。構造改革なんて「退職金を積んでやるからどうぞお辞めなさい」って会社から言われてるようなもんでしょ。だから辞めようかと思ってたけど、(部下のみんなと)面接してて変わってきたんだよね。

森:この会社のためにやっていくぞって思ったというか、思い立ったというか、そういう瞬間があったんですか。

M:あったよ。その構造改革の面接してるときに思ったよ。この会社でがんばっていきたいみたいな話を聞くと…変わったね。なんかね。

森:正直な話、愛社精神とかあります?これは世代なのか分からないですけど、うちの父親とかはサラリーマンで、わりと会社に帰属している…

M:ああ、(会社=)家族みたいな感じってことでしょ。わかるわかる。

森:会社=自分のアイデンティティみたいな感じ。

M:ああ、わかるわかる。俺はそういうのとはまた違う変な気持ちがある。

森:変な気持ち(笑)。うちの親の世代(←50代半ば)とはMさんはまた(世代や考え方が)違うと思うんですけど。

M:違う、違うねー俺はやっぱり「責任感」かな。

森:自分の(「責任感」)?

M:それなりに先人がいるわけでしょ。俺を主任に推薦してくれた人がいるし、マネージャーに推薦してくれた人もいるし、部長に推薦してくれた人もいるし。そういう人たちを裏切っちゃいけないっていう気持ちだよね。なんだろうね、これ。仁義?なの?なんなのこの気持ち?

森:そうやって周りの期待とか考えで自分の行動が固められていく感じって嫌じゃないですか?

M:嫌じゃないよ。嫌じゃない。嫌いな人だったら(そもそも)仁義なんて感じないけど、そう思わせてくれる先人たちの本当にいろんなことが参考になってるからじゃない?やっぱり裏切れらないなっていう。大げさな言い方かもしれないけど、「お前に託したぞ」ってことで昇格させてくれたわけでしょ。
やっぱ何年か経って会ったときに「いやーがんばってなんとかやってます」ってことを言いたいんだよね。「あなたに教わったことをいまだに実践してます」ってことを伝えたいんだよね。
去年の今ごろだけど、俺を主任してくれた人の家に遊びに行ったんだけど、

森:はい。

M:「制作記録表」(←M部長が運用していた案件管理システムのツール)を持っていったもん(笑)。見せなかったけど、見せようかと思って。あれ、その人が考えたシステムなの。「俺は、あなたのやってきたことをまねて今もっと発展させてやってますよ」って。(伝えたら)喜んでくれるかなと思って。でもそういう雰囲気じゃなかったから出さなかったけど。
だから、俺は愛社精神とかそういうのじゃないね、たぶんね。自分が認められたい人に認められたっていうつながりでやってるような気がす…いや、いいこと言ってるなー今。むちゃくちゃいいこと言ってる(笑)

森:笑。(いいこと言ってるけど)自分で言っちゃ(笑)。
でも今、社内にああ(この人はすごいな)っていう人はいなくないですか?
それはMさんが年齢と経験を重ねたからいなくなったのか、昔はそういう人がけっこういたのか。

M:今はね、正直100%の人はいないよ。
俺は今ね、いろんな人のいいところを認めてるっていったら変だけど、この人から何学ぼうかなーとかそういう目線で見てる。この人から何を教えてもらおうかなーって。そういう意味で俺が最近この人すごいなーって思った人はいる。

森:Mさんはもうずっとうちの会社にいる予定ですか。あと何年ですかね?

M:俺、だって今45歳でしょ。60歳まであと15年だよ。15年だし、だいたい55、6歳になると役職定年っていうのがあって。だから俺の旬は10年だよ、今の立場ならあと10年。役員にでもなったらその後もご活躍するんだろうけど(笑)。

森:じゃああと10年が勝負。

M:10年後に役職定年を迎えることになったら、指導員とかいう名目になって、こう…なにすんのか知んないんだけどさ。まあ窓際族とまでは言わないけど、どっかはじっこの方にいて「仏のムラさん」とか呼ばれるようになってさ。「その話はムラさんに相談してみよう!」とか言ってね。

森:「エクセル?あ、ムラさんに聞いてみよう!」みたいな(笑)。
(Mさんはエクセルでばりばりマクロとか組んじゃう方です)

M:そうそうそう、もう話しかけてくれたらうれしくてしょうがなくて(笑)。「エクセルの計算式はね、こうやればいいでしょ?」って。で、10年ぐらい前のデータ引き出してきて「ほら、俺がこういう風にやって」って自慢げに。

森:やめてくださいやめてください(笑)

M:例えば展示会だプロモーションだカタログだってのが会社の事業の花形になってきて、もうドキュメントやマニュアル云々なんてどうでもいいっていう風になったら、俺はもう居る必要なくなってくるよね。居る必要がなくなったら辞めるよね、だから。

森:…でも、自分で仕事をつくっていったら要らなくなるってことはない気がするんですけどね。ドキュメントを活かした仕事で。

M:まあ、ゼロにはならないけど。(花形じゃない仕事になってしまったら)今、5ある仕事が10になるかっていったらそりゃ望めないよね、たぶんね。

森:んー…(わたしの理想論なのかな)
話は変って、最近、人の能力差ってのは意外とあるもんなんだなって。

M:能力差?そりゃ縄文時代からあると思うよ。

森:笑。でも、会社だったらある程度の「層」というか。入社時点でふりわけられてるじゃないですか。

M;能力差というか経験差なのかなぁ、あれ?
能力がないから経験が少ないのかな。能力ある人はそれなりに経験もさせられるからどんどん引き出しが増えてくけど、能力ない人はずっと同じ仕事をたんたんとやってればいいみたいな。そこでどんどん差が開いていくよね。

森:そういうのって会社ならではって思いますね。人間模様というか。
会社である程度成功している人にとって、会社でずっと勤めていくのってどういう感じですか?っていうのを今回Mさんには聞きたかったんですよ。

M:だから俺は「責任」だよ。自分に託してくれた人の期待に応えたいからいる。
よりどころはそこだよね。で、当然、後継者はつくんなきゃいけないよね。

森:そういうのってどうなんですか?「こいつは管理職として、うちの会社の将来のために育てていくぞ!」みたいなのがあったりするんですか?

M;あ、あるよあるよ。で、毎回悩むのが、(うちの会社には適材が)いない!

森:笑。受け継げてないじゃな…

M:こないだ役員に、「僕はしばらく君臨しますよ」って言っちゃった。宣言しちゃった(笑)。5年後、10年後の後継者が今いないから。いないんだよー

森:(そうか、君臨するのか)笑。爆笑してスミマセン。

M:うん、いないなー(後継者)

森:自分ごととして仕事してる人ってあんまりいないですもんね、うちの会社って。Mさんは割と会社のことを、責任感からにしろちゃんと自分ごととして仕事してはるなって思うんですよ。だからすごいよなーっと思っていて。お前上から目線だなって感じかもしれないですけど。

M:なに?持ち上げタイムスタート?

森:ちがうちがうちがう。だから、なんでこの人は、なんでこんな会社とか言っちゃだめですけど、ここでこのモチベーションを維持できるのかなと思ったから今回のインタビューをお願いしたんですけど。

M:まあ、(さっきも言った)責任感というか使命感だよ。


わたしはあまり抱いたことのない感覚やけど、なるほどなー!と思ったところでその3へ続きます。
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by moriko_2011 | 2012-04-01 11:53 | 02_元上司のMさん

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